梅雨の時期を迎え、百貨店の店頭ではレインウエアが目に付きます。傘やレインシューズにもファッション性の高い商品が増えています。

　京王百貨店新宿店では履き口の折り返しに「エミリオ・プッチ」調の幾何学模様をデザインした「リズパラーレ」のレインブーツ（雨靴）を販売しています。いわゆる「ゴム長靴」のイメージはありません。

　近年は丈のあまり長くないパンプス風のレインシューズが増えています。物語性あふれるデザインで熱烈なファンを持つ皆川明（みながわ・あきら）氏のブランド「ミナ　ペルホネン（mina perhonen）」のレインシューズもパンプス。この「gummy（グミ）」シリーズはオレンジ、イエロー、ライトブルー、ネイビーの４色。オレンジとネイビーは水玉模様です。全体が樹脂コーティングされています。価格は１万５００〜１万２６００円です。

　伊勢丹新宿本店ではイタリアのレインウエア専門ブランド「レジーナ・レジス（REGINA REGIS）」の長靴を２００４年に続いて紹介しています。蝶やハイビスカスなどのカラフルな柄が足元を彩ってくれます。ヒール付きも登場しました。

　東急ハンズの自社ブランド「ハンズセレクト」シリーズの傘は驚きの軽さ。平均的な折り畳み傘のわずか半分の重量の９８グラムしかありません。ジャンボ旅客機「ボーイング７７７」の尾翼部分に使われているカーボン素材を骨に用いました。

　高島屋新宿店は持ち手が選べる傘を用意しました。３０種類近くの持ち手からお気に入りのハンドルを選べます。傘専門店「ハンウェイ（Hanway）」では傘のオーダーメードができます。東京・六本木ヒルズ内のショップではオープン２周年を記念して様々なデザインの傘を販売しています。

　水滴をはじく「ぬれない傘」という画期的な商品「ヌレンザ」を開発したのは福井洋傘（福井市）。閉じる瞬間に水滴をはじき、乾いた状態で持ち歩けます。３万円を超える高価な傘ですが、予約しても２、３カ月待ちという人気ぶりだそうです。生地メーカーと共同で開発した超高密度ポリエステルを使っています。