イタリアのブランド「フェンディ（Fendi）」の主任デザイナーを務めるカール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）氏が「フェンディ」との契約を延長しました。契約年数、契約金額は不明ですが、さらに数年は契約が延長されるようです。

　ラガーフェルド氏は「シャネル」のデザイナーでもあります。「シャネル」「フェンディ」に加え、シグネチャーブランドの「ラガーフェルド・ギャラリー」のデザイナーを兼ねる「一人三役」状態は当分、続きそうです。

　「フェンディ」は彼をまだ駆け出し時代の１９６５年からデザイナーに起用しています。「Ｆ」の字を組み合わせたロゴ「ダブルＦ」もラガーフェルド氏が考案したものです。フランスの老舗ブランド「クロエ（Chloe）」の主任デザイナーも長く務めていました。

　「フェンディ」はブランド企業グループ、ＬＶＭＨモエヘネシー・ルイヴィトン（LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton）グループの傘下。ＬＶＭＨ傘下にはほかにも「クリスチャン・ディオール」「ロエベ」「セリーヌ」「ジバンシィ」「エミリオ・プッチ」などのブランドがあります。

　ラガーフェルド氏は「フェンディ」の売り上げの停滞に不満を示していたとされますが、ＬＶＭＨのベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は今回の契約延長に際して「フェンディ」の成長支援を約束しているようで、今後、「フェンディ」の店舗・商品戦略に前向きな変化が表れそうです。