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  (5/13) 2005―2006年秋冬・パリコレクション解説 「ラガーフェルド・ギャラリー(LAGERFELD GALLERY )」

 黒のレザー・ロングコートの下に、黒無地の超ハイネック・セーター。ハイネック部があごまで包んでいます。コートはウエストから裾に向かって広がっていて、映画「マトリックス」を思わせます。

 茶色のコートは、フロントはショートジャケット風ですが、背中側はふくらはぎまで届くほどのロング丈。前後で異常にアンバランスな仕立てです。ウォッシュデニムのスリムパンツを合わせてきました。もも、膝、すねで切り替えて、4段切り替えとなっています。

 ウォッシュデニムはコートドレスにも使っています。エポレット(肩当て)、胸当てはマニッシュなトレンチコート風。腰元にフラップ付きポケットを置いています。ボトム部は太もも丈で、レディライクに広がっていて、上半身とのテイストのずれが楽しめる仕掛けです。

 ファーのレッグウォーマーが目を引きました。かなり厚手のファーで、すねから足首を覆い、相対的に足を細く見せていました。

 ファーのショールを肩周りに巻き付けています。ワインカラーやピンクに染めたファーにキルティング風の加工を施して、格子柄を生んでいます。

 ベルトには赤く発行する発光ダイオード(LED)をバックル部に使っています。赤く光る文字が未来感覚を醸し出しています。

 2004年12月にトミー・ヒルフィガー社(Tommy Hilfiger Corp)にブランドが譲渡されて以降、初めてのコレクションとなりました。「トミー・ヒルフィガー」はカジュアル主体のブランドですが、今回のコレクションを見る限り、カール・ラガーフェルド氏はカジュアル志向を強める考えはないようです。

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