「Y's（ワイズ）」「ヨウジ・ヤマモト」ブランドで知られる山本耀司氏の作品展が４月１３日、パリのルーブル宮内にあるファッションに関する美術館「モード＆テキスタイル美術館（Musee de la Mode et du Textile）」で４月１３日、始まりました。山本氏のクリエーションの全貌に迫る本格的な展覧会です。会期は８月２８日までと長期です。

　この展覧会「ヨージ・ヤマモト　"ジュスト・デ・ヴェトゥモン"（Yoji Yamamoto "Juste des vetements"）」では、山本氏の主な作品１００点以上を間近に見ることができます。「コム・デ・ギャルソン」の川久保玲氏とともに初めて参加した１９８１年のパリコレクション作品も出展されています。同美術館の２フロアを使って大がかりに、その仕事の軌跡を紹介しています。

　同美術館はオランダ人デザイナーデュオ、ヴィクター＆ロルフ（Viktor&Rolf）のデビュー１０周年回顧展を２００３年に開催して話題を呼びました。日本人デザイナーが本格的に紹介されるのは、今回が初めてとなります。

　作品だけでなく、ラフスケッチやデザイン画も展示。極めつけは、山本氏の仕事場をほぼ完全に再現したコーナーです。デザイナーがどこでどんな風に発想をふくらませているのかをうかがい知ることのできる貴重な機会といえそうです。

　同美術館は１８世紀後半から最新のファッション、アクセサリーなど約８万１０００点を所蔵。服飾美術館としてはニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドンのヴィクトリア＆アルバート美術館と並んで、世界最大級の規模を誇っています。

［関連リンク］
・山本耀司氏の作品展のページ
http://www.ucad.fr/exposencours/yohji/page01.html