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  (4/8) 「大コレ」、年1回に

 関西最大のファッションショー、大阪コレクションがこれまでの年2回開催から、年1回開催に変更になるようです。世界の主なコレクションはすべて春夏と秋冬の年2回開催が常識。年1回化は実質的には大コレが本格的なファッションイベントの座を降りることを意味します。

 大コレの運営を支えてきた大阪商工会議所(大商)は秋の1週間程度を大コレ開催期間とするようです。これまでは毎年、4月と11月に開かれてきました。年1回開催ではデザイナー側にとって商談や雑誌掲載のメリットが薄いため、本格的なコレクションを発表するデザイナーはほとんどいなくなる可能性が強くなります。

 大コレが規模を縮小に踏み切る最大の理由は資金不足です。大コレの運営費を主に負担してきた、大商や大阪府、大阪市などの公的団体が負担に耐えかねて、縮小に動いたのが背景とみられます。パリやニューヨークのコレクションは出展するデザイナーやスポンサー企業が大半の費用を負担しており、大コレの構造上の弱みがこの事態を招いたともいえます。

 大コレは若手デザイナーの登竜門となってきました。1991年からは公募選考を通過した新人に発表の機会を提供。セレクトショップ「リステア(RESTIR)」の看板ブランドに成長した、在日韓国人3世の女性デザイナー、韓安順(ハン・アンスン)氏も99年に大コレに初参加しています。

 しかし、2005年春夏の大コレには、大コレの提案者でもあるコシノヒロコ氏が参加したものの、ビッグネームは少なく、盛り上がりに欠けました。大コレがスタートしたのは87年。18年でその歴史が終わろうとしています。

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