東京・銀座地区の売上高トップは、２００４年度も松屋銀座本店が三越銀座店を抑えて、２年連続の首位となったようです。松屋の２００５年２月期の売上高は６４０億５０００万円でしたが、三越は５９４億４４００万円。その差は４６億円余りです。

　松屋の売上高は前の期に比べて１．５％マイナス、三越は６．１％マイナス。マイナス幅を抑えた松屋が競り勝った格好です。

　松屋は２００４年２月期に７年ぶりに「銀座一番店」の座を奪回しました。このときの差は約１７億円。その差は１年で約３０億円も広がり、松屋がさらに優位に立ちました。

　松屋ではレディースウエアの売り上げが約１％増加しました。２００５年はパワーブランド「クロエ（Chloe）」のショップを開きます。一方の三越は２００５年春から、伊勢丹本店の「解放区」スタイルの自主編集売り場をオープン。「解放区」とは異なり、ドメスティック（国内）ブランドだけでの展開ですが、伝統を重んじる三越にしては思い切ったチャレンジで、巻き返しにかける意気込みがうかがえます。２００６年２月期は両店の間でさらにし烈なトップ争いが展開されそうです。