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  (3/31) 「コム・デ・ギャルソン」の新ライン

 「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)」で2005―2006年秋冬から、新ブランド「タオ・コム・デ・ギャルソン(TAO COMME des GARCONS)」がスタートします。社内のデザイナー、栗原たお氏が主任デザイナーを務めます。先頃の2005―2006年秋冬パリ・コレクションで既にデビューしています。

 栗原氏は1973年生まれの31歳。ロンドンにあるファッションの名門校、セントラル・セント・マーティンズ校を卒業しています。複数のブランドを擁するファッション企業、コム・デ・ギャルソンで稼ぎ頭となっているブランド「トリコ・コム・デ・ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)」を2002―2003年秋冬から任されてきました。それまでは同社の渡辺淳弥氏が手がけていました。「tricot」とは、フランス語でニット織物を指します。

 新ブランドの「タオ〜」は1シーズンに1アイテムしか商品を作らないという制作スタイルを採るそうです。第1弾のテーマは「下着」。ブラジャーやビスチェ、キャミソールといったランジェリーをアウターとして着られるようにアレンジする大胆な試みに挑戦します。

 コム・デ・ギャルソンは創業デザイナー、川久保玲(かわくぼ・れい)氏に次ぐ主力デザイナーの育成を急いでいます。既に渡辺氏が手がけるブランド「ジュンヤ・ワタナベ・コム・デ・ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」はパリコレで高い評価を得ています。

 渡辺氏は、川久保氏が手がけていたブランド「トリコ〜」を引き継ぎ、後に「ジュンヤ〜」を立ち上げました。今回、栗原氏も「トリコ〜」を経て、自分の名前を冠したブランドをスタートさせることになったことで、同社では「トリコ〜」を経験してオリジナルブランドへというコースが出来上がりつつあるようです。同社で社内デザイナーの名前を冠したブランドが生まれるのは渡辺氏に続いて、2人目となります。

 同社は2005年で創業31年目を迎えました。川久保社長は今なお現役デザイナーとしてモードの最先端を走り続けていますが、実質的に「3枚看板」となり、ブランド全体の基盤はさらに安定しそうです。ちなみに、「コム・デ・ギャルソン・オム(COMME des GARCONS HOMME)」のデザインを手がけていた田中啓一氏はお笑いコンビ、爆笑問題の田中裕二の兄です。

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