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  (3/22) ウエッジソールが大流行

 2005年春夏の靴はウエッジソール・タイプが大流行しています。「ウエッジソール」とは、かかとの位置が高く、爪先に向かって低くなっていて、くさび(ウエッジ)のような形をした靴底のこと。ハイヒールのように靴底が分かれていないで、一続きになっていて、全面が地面に接しています。一般に底は厚めです。

 フランスの靴ブランド「シャルル・ジョルダン(Charles Jourdan)」の2005年春夏物では、コルクのウエッジソールにクリスタルを散りばめた商品が登場。「クロエ(Chloe)」もウエッジソール・サンダルを打ち出しています。かかと側から見たバックスタイルに工夫があり、中央部が内側に反っているので、エレガントなイメージになっています。

 ウエッジソールは1970年代に一度、流行したことがあります。当時はソール(靴底)に木を使ったものが大半でしたが、今シーズンはコルク素材が流行。ビーズを散りばめたり、リボンを添えたり、レースアップにしたりと、エスニック調やエレガントさを強調したデザインが目に付きます。

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」はジュート(黄麻)巻きのウエッジソールを、「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」はリボン付きウエッジソールを提案しています。「マルニ(Marni)」や「キャシャレル(Cacharel)」もウエッジソールに力を入れています。「マラヤン・ジョジョヴ・ペジョスキー(Marjan Djodjov Pejoski)」のウエッジソール風のトングサンダルは裸の子供がヒールに彫り込まれていたり、真っ青なスフィンクスの彫刻があしらわれていたりと、凝ったデザインです。

 ウエッジソールは底全体が地面に接しているので、安定感が高いのもうれしいところ。コンフォート(快適さ)重視の流れにも乗っています。

 ウエッジソールを初めて考案したのは、イタリアの靴デザイナー、サルヴァトーレ・フェラガモ氏だといわれています。1930年代、イタリアが国際連盟から経済制裁を受けた結果、靴の素材が手に入りにくくなった際、フェラガモ氏は靴底にコルクを使ってしのいだといわれ、その技法が今日のウエッジソールにつながっているそうです。

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