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  (3/3) 「rooms」にフランスのプレタ協参加

 セレクトショップ「hpgrp」などを展開するほか、アパレル・雑貨の輸入販売を手がけているアッシュ・ペー・フランスは、アパレル・雑貨の展示会「ルームス(rooms)」に、フランスのレディース・プレタポルテ(高級既製服)・ブランドを呼び込みます。同社はフランスレディースプレタポルテ協会と提携し、9月の次回展示会から、欧州のプレタポルテやアクセサリーなどを紹介します。参加するブランドの数は約50にものぼるようです。

 新進デザイナーやブランドの展示会としてはニューヨークで毎年2回、開催されている、米国最大のトレードショー「ファッション・コーテリー(Fashion Coterie)」が有名です。日本ではこれに匹敵するようなトレードショーは存在しませんが、今回のアッシュ・ペーの動きは「日本版コーテリー」を狙ったもののように映ります。

 同社は2000年以降、2月と9月の年2回のペースで、「ルームス」を開催してきました。「ルームス」は規模の拡大が続き、2004年9月からは代々木体育館(東京・原宿)に会場を移したばかりです。国内のバイヤーの間では一定の評価を得てきたところで、さらに取り扱いブランドを広げることにより、日本を代表するトレードショーに育て上げようという戦略がうかがえます。

 海外でマイナーブランドを発掘するのは、日本のバイヤーにとっては負担が大きく、特に中小のセレクトショップには難しいところがあります。「ルームス」が欧州に開かれた窓となれば、わざわざ欧州に出向かなくても、手軽に買い付けができる可能性があります。

 次回の「ルームス」は9月13〜15日。欧州系ブランドは専用の展示スペースに出展するようです。

 同社は日本ではまだ知名度の低いブランドを早くから紹介することで知られています。最近では南米ブランドも押しています。消費者の側も海外のレアブランドを発掘することを楽しむ傾向が広がっており、今回の試みは同社の強みを発揮し、欧州レアブランドへの橋渡し役として国内バイヤーに認知してもらう効果がありそうです。

 同協会は1929年設立という歴史を持ち、フランスの主要アパレルメーカーなど約900社が加盟しています。新進ブランドを海外に広める役割を果たしており、同協会との提携は将来性のある新興ブランドを確実にセレクトして推薦してもらえるという意味においてきわめて価値があります。

 アッシュ・ペーは89年設立。社名にもある通り、フランスをはじめとする欧州からオリジナリティーあるセレクトで、アパレルやアクセサリー、雑貨などを輸入してきました。村松孝尚社長が84年にレディースブティック「ランプ(LAMP)」を開店したのが始まり。現在ではセレクトショップ「アッシュ・ペー・フランス・ビジュー」「フランス・エ・キャロル」、単独ブランド店「セルジュ・トラヴァル」などを展開しています。

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