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  (1/12) 「サイケ」ブーム再到来の気配

 蛍光色やフラワー柄、水玉模様などを組み合わせた「サイケデリックファッション」が復活の兆しです。「サイケデリック(psychedelic)」とは、1960年代後半から70年代初めに米国で起きたカルチャームーブメント。「サイコロジー(心理学)」と「デリシャス」を組み合わせた造語です。

 日本でも67〜70年、サイケカラーのシャツやプリントワンピースといったサイケスタイルが流行しました。80年代後半にもサイケが復活し、今回は「第3の波」となるかもしれません。

 火付け役はイタリアのブランド「エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)」。ピンクや紫、水色、オレンジなど鮮やかな色をミックスしたプリント柄で知られる「エミリオ・プッチ」は2003年からフランスのデザイナー、クリスチャン・ラクロワ氏を主任デザイナーに起用しました。ラクロワ氏に代わっても、サイケな「プッチ柄」は変わらず。2000年にLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下に入って、資金力が強まったこともあり、日本でも銀座店を2004年11月にオープンするなど、勢いづいています。

 2005年春夏ミラノコレクションからトム・フォード氏の跡を継いで「グッチ(Gucci)」の主任デザイナーに就任したアレッサンドラ・ファキネッティ氏はサイケ風のマルチカラーを取り入れました。「クリスチャン・ラクロワ」も2005年春夏物のジーンズラインでサイケデリックなプリントを見せました。1920年代にスペインで創業された高級ジュエリー、ファッションブランド「トウス(TOUS)」は2004年秋冬物でサイケな色使いのシリーズを発売しました。

 既に2004年秋冬でデザイナーデュオのクレメンツ・リベイロはロカビリーやサイケ感覚を融合した「サイコビリー」スタイルを提案。クレメンツ・リベイロは主任デザイナーを務める「キャシャレル」ブランドにもサイケ感覚を持ち込んでいます。

 2004年秋冬東京コレクションでも、注目ブランド「ドレスキャンプ」の岩谷俊和氏がサイケ柄を提案。「キョウコ・ヒガ」ブランドの比嘉京子氏もサイケ柄で星をかたどったデザインを打ち出しました。

 サイケはドラッグ、特に幻覚剤「LSD」を使用した後の幻覚や陶酔状態を反映した感覚を特徴としています。ドラッグがらみということで、もともとはちょっとアブナイ感じがつきまとっていたのですが、現在ではそういう印象は薄れており、さらに広く市民権を得ていきそうです。

[関連リンク]
「エミリオ・プッチ」(ブランド解説)

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