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  [ブランド名]
マルニ(Marni)

[解説]
 少女っぽいかわいらしさと上質な手作り感を合わせ持つブランドです。花プリントややわらかい色使いがポイント。イタリアの老舗ブランド「フェンディ(FENDI)」の毛皮部門を担うレザーメーカーの社長夫人、コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)氏がデザインしています。ファッションジャーナリストのお気に入りブランドとしても有名です。

 デザイナーは40歳にして、「自分で着たいものを自分で作りたい」と考えてブランドを立ち上げたそうです。服作りを知り尽くした大人の女性だからこそ、ほかのブランドにはない、ノスタルジックでネオロマンチックなラインが誕生したのでしょう。

 毛皮を素材に使ったアイテムに抜群の冴えを感じさせます。近年のファーやレザーのブームを起こした先駆者と言えます。そもそも毛皮メーカーを母体に持つだけあって、1994年の立ち上げ時には毛皮だけのコレクションでスタートしました。その後、毛皮以外のアパレルにもジャンルを拡大していきました。

 流行り廃りを超越した「我が道を行く」的なスタイルで支持を得てきた「マルニ」。温かみを感じさせるナチュラルな明るい色使いが持ち味ですが、このところ変化の兆しが見て取れます。2005年春夏ミラノ・コレクションではマスタードカラーやビビッドグリーンなど、着こなしが比較的難しい色を多用。2004―2005年秋冬でも流行のヴィンテージ調を採り入れ、時流に沿うかのような動きを見せました。

 「マルニ」のベーシックラインは花柄やストライプなどのプリント柄。手仕事のフリルやレースが少女らしさを引き立たせます。レース入りの白い綿のシャツやスカートが定番。短い丈の上着も好きなようで、ボレロ丈のカーディガンやジャケットも人気商品となっています。全体として丸みを帯びたデザインが主流。ボトムは空気をはらんだタックドスカートなど、比較的ボリューム感のあるものが目立ちます。

 素材は麻や綿、絹といった天然系が中心。ヘビー・ウールジャージーとシルククレープといった異素材の組み合わせがフォークロア的な温もりを感じさせます。レザーにブローチ、チェーン、ピンバッジなどの金属素材を合わせるコンビネーションは得意技。中間色の自然素材と蛍光色の人工素材を組み合わせる試みも斬新でした。異なるテイストを混ぜることによって温もりやソフトさを作り出すという「ミスマッチ」的な仕掛けが「マルニ」の隠し味となっています。

 男性から見たセクシーさではなく、抑えた色気を匂い立たせるのが「マルニ」流。ハンドクラフトの刺繍やステッチ、手編み、アップリケなどが、アンティークに通じる、どこか懐かしい気分を呼び起こします。2004春夏では布をアシメトリーにパッチワークしたスカートを披露。2003―2004年秋冬では裏表を逆にしたような仕上げのコートやスカートを提案しました。

 「マルニ」はショップ演出の巧みさでも知られています。2004年9月に開いた、国内2店目となる直営店(東京・丸の内)は世界中の直営店と同じく、英国のインテリアデザイン集団「サイバーライト(SYBARITE)」が手がけました。

 ダイナミックなカーブを描くステンレスのハンガーラックが店内を貫き、大らかに枝を伸ばす巨木のようなたたずまい。曲線を多用したやわらかい内装はブランドイメージとしっくり合っています。真っ白な店内に銀ピカのハンガーラックという異素材の組み合わせなのに、不思議に落ち着ける空気を生み出しているのも、「マルニ」らしさの表れといえるでしょう。

●ブランドデータ


[本国]
イタリア(ミラノ)


[経営・日本での展開]
 レザーメーカー「Ciwi Furs」の社長、ジャンニ・カスティリオーニ(Gianni Castiglioni)氏の夫人でもあるスイス人デザイナー、コンスエロ・カスティリオーニ(Consuela Castiglioni)氏が率いる。イタリア・ミラノに本社を置くマルニ社が運営。社長は夫のジャンニ氏。

 マルニ社は2000年、日本法人「マルニジャパン」を設立した。アパレル大手のオンワード樫山の子会社で、セレクトショップ「ヴィア・バスストップ」を展開するバスストップと折半出資した。

 2002年、東京・青山の骨董通り沿いに初の路面店となる旗艦店をオープン。2004年、東京・丸の内の仲通りにお目見えした新複合ビル「丸の内 マイプラザ」内に丸の内店を開いた。

[歴史]
 コンスエロ・カスティリオーニ氏は1954年、スイスで生まれた。25歳でジャンニ・カスティリオーニ氏と結婚。「フェンディ(FENDI)」の毛皮部門を手がけていた、夫の毛皮メーカー「Ciwi Furs」のコンサルタントとなった。

 94年 「自分で着たいものを自分の手で作りたい」という思いから、「マルニ(Marni)」ブランドを設立。当初は「Ciwi Furs」の一部門としてスタートした。当時は毛皮とレザーだけを扱っていた。96年、アパレルやアクセサリーを含むトータルブランドとしてミラノコレクションに初参加。99年からは会社として独立した。

 ブランド旗揚げ時点で40歳というのは、一流デザイナーとしてはかなり遅咲きといえるが、それが「マルニ」のテイストに大きく影響している。「自分が着たいものしか作らない」という確固とした哲学が、時流に流されない「マルニ」さしさを支えてきた。

 夫が毛皮メーカーを経営していたことも、デザイナーにとって幸運だった。ミンクの毛を刈り込む加工を施し、手触りをさらにソフトにした「シェアード・ミンク(sheared mink)や、仔羊の毛皮を使った「ブロードテール(broad tail)」など、贅沢な素材を得意とするのも、長年、夫の会社でコンサルタントを務め、毛皮やレザーに深い知識と経験があればこそだ。

[現在のデザイナー]
コンスエロ・カスティリオーニ氏


[キーワード]
少女性、毛皮・レザー、ハンドクラフト、異素材、花柄


[魅力、特徴]
 ガーリッシュな甘さと大人の落ち着きという、相反する顔を持つミスマッチの妙。フェミニンでロマンティックなのに、男に媚びる弱さはない。ヴィンテージ物との組み合わせも面白い。

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